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開講の辞

2009 1

大学院商学研究科委員長 宇野政雄

これから, 早稲田大学大学院商学研究科創設20周年記念講演会を開催いたし ます。この講演会は商研, 商学部, それに早稲田商学同攻会三者の共同で開催 するものです。 年月の経過するのは早いもので、昭和26年に新制度による大学 院が創設されてから20年たちました。 その間に商研としては先輩諸先生が苦心 されまして今日みるような豊富なカリキュラムと教授陣を誇っております。 お そらく, 日本のいずれの大学院とくらべても、 商学研究科でこれだけのゼミナ ール数, 講義科目等をもつところはないと言えましょう。 それは、たんに量的 な面で誇るだけでなく,質的な面でも大いに自負するものです。 しかし, その ことは,商研がいまのままの状態で静止しておってよいということを意味する ものではありません。 これからさらに20年後において、本日と同様に創設40周 年講演会が行なわれたときには,そのときの商研委員長から,先輩諸氏のおか げで,このように隆々たる発展をしていると感謝されるものになりたいと考え ております。その意味でわれわれは, 激変する環境条件を先取りして,商研制 度の全面的見なおしを1年がかりで商研委員会として行なっております。そし て明年から,カリキュラムをはじめ諸制度はさらにあたらしい方向が打ち出さ れる予定です。

このような商研の前向きの姿勢を示す一つとして,われわれは,この講演会 を開催することにいたしました。 そこで本日はトップバッターとして商研創設 にとくに尽力され, その後の発展の基礎をつくられた中島正信教授に, 過去20 年間の商研運営に関連してのお話を承ると同時にこれから20年後の商研のあり 方についても御意見を頂戴することになっております。 日本では, 識者にも学

部と大学院ではまだかなり関心の差があると見受けもすが, 大学院が一日も早

く欧米の水準にむかわねばならないと思うのです。

また、大学の制度そのものが充実するだけでなく、学問それ自体が世界をリ ードするものになることが必要です。 そこで, 商研としては, 中島正信教授の 講演に引続き,これから数回にわたって経営学, 会計学,商業学, 経済学など に関連して,これら諸学のこれからの発展方向などについてもそれぞれの担当 教授より御講演いただくことになっております。 そして、 講演会に出席できな かった諸君にはのちに雑誌 「早稲田商学」の1号をさいて, その講演要旨を集 録願いひろく一般に配付したいと考えております。

このように、講演会の開催、ならびに雑誌発行によって,現在の商研におけ る運営の状況、ならびに学問発展の方向を多くの人々に正しく理解されること を心から期待するものです。 開講に当り一言挨拶を申し上げました。

昭和46年10月1日

小野講堂において

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